教育・団体旅行
No.11 未来のためにできること~木質バイオマス利用から学ぶエシカル消費~(北アルプス森林組合)
北アルプス森林組合は長野県の北西部に位置し、北アルプス連峰を抱える中部山岳地域の雄大な自然の中で活動する林業事業体です。当地域を森林で見ると、全国的に見ても人工林率が低い(30%未満)地域であります。また、自然植生が豊かな雄大な北アルプスが眼前に迫る当地域は観光地としてもとても人気が高く、雪に覆われる冬場はスキー客で賑わいます。我々北アルプス森林組合では従来の林業に留まらず、生活資源として、観光資源として、また未来へ残す豊かな環境としての山づくりを行っていくべく、当地域にあった森林経営の方法を日々模索しています。
~北アルプス森林組合のSDGs活動~
《ウッドチップ生産》
ウッドチップの生産と供給を行うことで北アルプス地域における木質バイオマスエネルギー利用を推進しカーボンニュートラルの実現に貢献しています。
学習プログラムの
ポイント
Point
エシカル消費として注目される木質バイオマスを見学
Point
生活に欠かせないエネルギーから、より良い消費を考える
Point
フィールドワークを通じて森林の心地よさを実感
プログラムの流れ
- 〈午前〉座学による学び(1時間)
【内容】森林組合の仕事、木質バイオマスエネルギ-、エシカル消費 - 体験による学び(1~1.5時間)
【内容】木に触れる体験(薪割りorハンドクラフト) - 〈午後〉バイオマスセンタ-見学(0.5時間)
【内容】木質バイオマスチップ製造工程見学 *見学は事前日程調整が必要
実施可能時期 | 通年 |
---|---|
所要時間 | 最短2〜3時間 |
対象 | 中学生・高校生 |
対応可能人員 | 10~35人 ※上限以上は別途相談 |
北アルプス森林組合で体験、学べること
木質バイオマス
- エシカル消費として注目される木質バイオマスを見学
- 生活に欠かせないエネルギーから、より良い消費を考える
北アルプス地域ではじまっている「木質バイオマス」の生産現場から利用の様子までを見学します。これまで廃棄されていた木を資源として活用し、地域の
エネルギーを生み出す木質バイオマス。暮らしの中で消費するエネルギーを振り返りながら、自分たちにできることを考えます。
探究学習の流れ
Step
事前学習課題の明確化

各自が普段の生活の中で消費しているエネルギー(電気、ガス、ガソリン等)、資源がどのように作られているか?消費することで環境や社会に対しどのような影響があるかを考えてみましょう。そこから、現代社会における消費活動が抱える課題をあげてみましょう。
Step
現地学習答えを導く

SDGs達成の手段の一つであるエシカル(論理的)
消費の例として、北アルプス地域では木質バイオマスの
生産~利用を行っています。森林組合の仕事やエシカル
消費につながる例も交えながら、北アルプス地域で木質
バイオマス利用を進めることで地域の環境や社会へ与える
影響、利点・欠点などを座学や木に触れる体験を通して
確認し、自分たちができることを考えてみましょう。
Step
事後学習掘り下げる

事前学習で挙がった課題に対してエシカル消費は効果があるでしょうか?また、普段の生活のなかで取り組めるエシカル消費とはどのようなものがあるか調べてみましょう。そのなかで自分たちが実現可能なものはどれだけあるでしょうか。エシカル消費を実行しSDGsの達成を目指しましょう。