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No.1 黒部ダムでエネルギ-学習を通して地球温暖化やエネルギ-資源の問題を考える

日本最大級を誇る「黒部ダム」は富山県立山町にありますが、その建設工事は長野県大町市側から始まりました。現在は大町市扇沢駅から電気バスで約16分で黒部ダムに行くことができます。くろよん建設工事は、戦後日本の急速な経済復興に伴い、関西地域の深刻な電力不足を解消するために昭和31年6月に着工し、7年の歳月と延べ1000万人の人手、171名の尊い犠牲により昭和38年6月に完成しました。年間の発電電力量は約9億kWh、一般家庭約30万世帯に相当します。また、黒部ダムは毎年多くの観光客が訪れる有名なダムであり、観光面でも大きく貢献しています。


【黒部ダムがある黒部川水系のゼロカ-ボンの取組みについて】
■出し平発電所の新設
発電に用いず放流していた河川の維持流量を有効利用する発電所を建設しました。
■黒部川第四発電所リフレッシュ工事
水車発電機などの発電設備を新しいものに交換し、発電効率を高め発電電力量を増加させることでCO₂削減を図っています。

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学習プログラムの
ポイント

Point

再生可能エネルギーを
使った発電の歴史

Point

地球温暖化や
ゼロカ-ボンを知る

Point

エネルギーの
これからを考える

プログラムの流れ

  • 扇沢駅(電気バス16分)
  • 黒部ダム駅
  • トンネル工事跡会場⇒くろよん建設記録DVD鑑賞(20分)
  • 黒部ダム⇒ガイドツアー(1時間)
  • 黒部ダム駅(電気バス16分)
  • 扇沢駅

黒部ダムに学ぶエネルギーの歴史と自然資源

さく岩機体験

  • 建設工事で活躍した最新鋭のさく岩機
  • 空圧で作動するさく岩機の打撃や振動を体験

打撃・回転機能を持った手持式の小型空圧さく岩機で、砕石現場での小割や道路工事等の土木工事に使用されたハンドドリル「22D」とレッグドリル「322D」。黒部ダムの建設工事において、最新鋭のさ
く岩機として活躍した2種類のドリルを、細部までこだわり再現しました。約30キロの重量や、最大毎分1,850回の打撃と200回転の振動、空気の排気音が体験できます。

歩荷体験

  • 山道で荷物を運ぶ「歩荷」を体験
  • 困難を極めた「世紀最大の事業」を体感

黒部ダム建設が行われた黒部渓谷は、日本有数の急流河川です。資材運搬用に便利な車や鉄道はなく、険しい山道の荷物運搬を専門に行う「歩荷(ぼっか)さん」と呼ばれる人たちが活躍していました。積荷の重さは40kg以上。学習時の途中には、当時の背負子に荷物を乗せ、実際に背負える体験を行います。

建設当時のトンネルを体感

  • 戦後の電源開発を知る
  • 未来のエネルギーを考える

国内最大級の黒部ダムの建設は、戦後日本の急速な経済復興に伴い、関西地域の深刻な電力不足を解消
するために始まりました。建設当時のまま保存している素掘りのトンネルの中で当時の環境を体感しながら、建設記録映像を見ていただきます。

探究学習の流れ

Step

事前学習課題の明確化

事前学習

関西電力作成の「黒部ダムエネルギ-学習ワ-クブック」及び「関西電力の出張授業」等で、くろよん建設工事と地球温暖化やゼロカ-ボンの取組み、再生可能エネルギ-を使った発電、原子力発電などの取組みについて学び、日本にとってどのような問題や課題があるのか考えてみましょう。

Step

現地学習答えを導く

現地学習

「くろよん建設工事記録」のDVD観賞やガイドツア-などを通して皆さんが立てた「課題」に対してどのような発見や気づきがあったのか感動体験を得る。

Step

事後学習掘り下げる

事後学習

事前学習、現地学習を振り返り、地球温暖化やCO₂削減、再生可能エネルギ-そして原子力発電について考える他、CO₂削減のために何ができるのか考え、皆さんができるゼロカ-ボンアクションを実行してください。

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