教育・団体旅行
No.13 私たちの生活と森林の関係について 考える_A(北アルプス森林組合)
北アルプス森林組合は長野県の北西部に位置し、北アルプス連峰を抱える中部山岳地域の雄大な自然の中で活動する林業事業体です。当地域を森林で見ると、全国的に見ても人工林率が低い(30%未満)地域であります。また、自然植生が豊かな雄大な北アルプスが眼前に迫る当地域は観光地としてもとても人気が高く、雪に覆われる冬場はスキー客で賑わいます。
我々北アルプス森林組合では従来の林業に留まらず、生活資源として、観光資源として、また未来へ残す豊かな環境としての山づくりを行っていくべく、当地域にあった森林経営の方法を日々模索しています。
~北アルプス森林組合のSDGs活動~
■2022年に木質バイオマスセンターを建設。木材の中でもこれまで利用が進まなかった不良材を木質チップに加工、熱エネルギーとして地産地消を推し進める。
■CO₂の吸収・固定を促進し、利用可能な森林資源を将来へ残すべく、伐採・造林作業を推し進める。
プログラムの流れ
- 発電施設見学 藤巻建設太陽光設備(45分)
- 森林散策 整備C中タカ(60分)
- お昼ごはん 大町公園(45分)
- 山岳博物館 自由観察時間(30分)
- 作業実習 バイオマスC(チェンソー・薪割り)(60分)
実施可能時期 | 5月~11月 |
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所要時間 | 5時間 |
対象 | 中学生・高校生 |
対応可能人員 | ~20人1グループ ※それ以上は応相談 |
探究学習の流れ
Step
事前学習課題の明確化
私たちは大量のエネルギーを消費することで快適な生活を送っています。近年、そうしたライフスタイルに疑問符がついています。それは環境破壊~地球温暖化という地球規模の課題として、今私達の目の前に突きつけられています。その問題に対し、森林が担う役割とは何か?森林資源をエネルギー資源や生活物品として活用することの利点vs難点は何があるかを考えてみよう。
Step
現地学習答えを導く
森林はどういうサイクルで動いているのか。山の木を伐ると何が起きるのか。森林資源のエネルギー利用は「SDGs」なのか。山の木を伐りだして様々な利用を行う一連の過程を観察し、林業とは何をしている業なのか、また私たちの生活とどう関わりがあるのかを考えてみよう。
Step
事後学習掘り下げる
山に入ってみて、どんなことを感じたかを共有しましょう。過去の森林の利活用の歴史を振り返りながら、現代の私たちの森林との接し方を考えつつ、皆さんが描く未来にはどんな森林があるのか(あるいはないのか)を教えてください。